留学後の移住・永住権について
Permanent Residency Process

このガイドは、高校生・大学生・社会人・早期留学を含む幅広い方に向けて、 オーストラリアの教育制度・学生生活・ビザ・安心の保護制度・奨学金・渡航準備までを体系的にまとめた総合ガイドです。
留学後の移住・永住権について
留学後の移住とは
オーストラリアは、日本の約77倍の広大な国土を持ちながら、人口は約2,600万人ほど。労働力不足を補うため、積極的な移民政策を推進しています。
その中でも、オーストラリアで教育を受けた優秀な留学生を国内で活躍させる目的で、「留学後の移住制度」が整備されています。
留学を通して得た学位や専門スキルを活かして働くことができる仕組みがあり、教育とキャリアを結びつけた“学びから定住へのルート”が広がっています。
なぜ留学後に移住を選ぶ人が多いのか
オーストラリアの教育制度は世界的にも評価が高く、大学・専門学校を卒業すると多くの職業で「スキル認定」を受けやすくなります。
また、卒業後には一定期間オーストラリアで働ける「卒業生ビザ(Subclass 485)」が発給され、現地での就労経験を積むことが可能です。
こうした経験は、その後の永住権申請(Skilled Visa など)で加点要素となり、将来的に定住を目指す上で大きなメリットになります。
また、留学中に築いた人脈や現地就職の実績も、移住を後押しする重要な要素です。
永住権取得の主なルート
オーストラリアで永住権を目指す場合、いくつかの代表的なビザカテゴリーがあります。
| ルート | 概要 | 主な特徴 | 
|---|---|---|
| 独立技術移民(Subclass 189) | オーストラリア政府の支援なしで申請できるスキル移民ビザ | 年齢・学歴・職歴・英語力をポイント化して審査 | 
| 雇用主スポンサー(Subclass 186 / 482) | 現地企業からの指名で永住権申請 | 一定期間の就労実績と企業推薦が必要 | 
| 卒業生ビザ(Subclass 485) | 留学生が卒業後に現地で働ける一時ビザ | 最大4年間の滞在でキャリア形成が可能 | 
いずれも、職種やビザの種類により条件・期間・必要スコアが異なるため、個々の状況に合わせたビザ戦略が重要です。
留学後の移住に関する注意点
「留学すれば必ず永住権が取れる」というわけではありません。
移民制度は毎年見直しが行われ、職業リストやスコア基準が変更されることもあります。
したがって、最初から「永住権目的の留学」に絞りすぎず、
まずは自分の学びたい分野・キャリア形成を中心に考えることが成功の近道です。
永住権はその延長線上で“結果として”得られる可能性のある選択肢として捉えましょう。
永住権を取得した場合の主なメリット
永住権(Permanent Residency, PR)を取得すると、生活・教育・医療のあらゆる面で安定したサポートを受けられます。
- 医療費が大幅に補助される「Medicare制度」への加入
- 公立学校の授業料免除(子ども対象)
- 大学進学時の政府融資制度(HECS-HELP)の利用
- 初めての住宅購入者への補助金(First Home Owner Grant)
- 家族手当・育児給付金・年金など、社会保障制度の対象
将来の道を広げるために
永住権はゴールではなく、「オーストラリアでのキャリアと生活を継続するためのステップ」です。
まずは、英語力の強化と学業の修了を確実に達成し、自分の専門分野を明確にすることが大切です。
ユハクステーションでは、留学からキャリア・永住までを見据えた個別カウンセリングを行っています。
ビザや職業リストの最新情報も、無料でご相談いただけます。
留学すれば必ず永住権を取得できますか?
いいえ。永住権はポイント制・職業リスト・政府の政策によって毎年条件が変わるため、必ず取得できるものではありません。大切なのは「現地での学位取得」「英語力」「職業適性」「就労経験」を積み重ねることです。
永住権に有利な専攻や学部はありますか?
看護・IT・教育・エンジニアリングなど、Skilled Occupation Listに含まれる職種は、永住権申請時に有利です。ただし「自分の適性や将来のキャリア」も重要で、専攻選びは慎重に行う必要があります。
永住権取得にはどのくらい時間がかかりますか?
一般的には、学業(2〜4年)→卒業生ビザでの就労(1〜4年)→永住権申請という流れで、3〜6年前後かけて着実に準備していくケースが多いです。短期間での取得は稀です。
永住権を目指す人はどのタイミングで準備を始めるべきですか?
留学初期から「永住権を目標にする」のではなく、まずは英語力と学業の基礎を固めることが大切です。ビザやスコア対策は、学位取得後〜卒業生ビザ申請前が現実的なスタート時期です。
ビザや永住権について日本語で相談できますか?
はい。ユハクステーションでは、最新のビザ情報・職業リスト・永住可能性をふまえて、留学前から個別にアドバイスを行っています。将来を見据えた長期的な設計も無料でご相談いただけます。
 
