1|大学概要(University of Adelaide とは)
University of Adelaide(アデレード大学)は、
オーストラリア南部アデレード市に位置する歴史ある公立大学で、1874年設立の名門校です。
国内トップ大学グループ Group of Eight(豪州8大学) の一校として知られ、教育・研究ともに国際的評価が非常に高い点が特徴です。
学生数は約3万人。そのうち約9,000人が留学生で、キャンパスには多様な文化が共存しています。
都市アデレードは「オーストラリアで最も住みやすい都市」とされ、治安がよく生活コストも他都市より低めです。
集中して学びたい学生、落ち着いた環境で生活したい学生に特に人気があります。
さらに日本人留学生の割合は2〜3%と比較的少なく、
英語漬けの環境で学びたい学生には大きなメリットとなります。

2|世界ランキングと大学の評価
アデレード大学は世界大学ランキングで常にトップ100〜150位以内に位置する国際的名門校です。
- QS世界大学ランキング2025:世界82位(国内8位)
- THE世界大学ランキング2025:世界128位(国内7位)
- US News世界大学ランキング2025:世界99位
南オーストラリア州で最も高い評価を受ける大学であり、
オーストラリア国内でもトップクラスの研究型大学として知られています。
分野別ランキングでも非常に高評価です:
- 工学(鉱山工学・石油工学など):世界トップクラス
- 農学・ワイン醸造学:国際的に著名
- 医学・健康科学:複数分野が世界トップ100
- ビジネス・法学:教育実績が高く国内有数の名門ロースクール
幅広い分野で評価が高い総合大学であり、
専門分野を深めたい学生にとって非常に魅力的な進学先です。

3|おすすめ専攻・学部(大学の強み)
アデレード大学は多領域で高い教育水準を誇りますが、特に以下の専攻は世界的評価が際立ちます。
● 農学・ワイン醸造学
アデレードは豪州有数のワイン産地であり、ワイン学(醸造学)・農業科学は世界トップクラス。
国際的研究施設や実践学習機会が豊富で、世界各国から学生が集まります。
● 工学(エンジニアリング)
機械・電気・土木に加えて、鉱山工学・石油工学は世界でトップレベルの評価。
産業界との連携が強く、インターンシップの機会も豊富です。
● 医学・健康科学
医学、歯学、看護学、獣医学、公衆衛生など幅広いヘルス分野が強み。
複数の分野が世界トップ100以内に入り、研究環境が非常に充実しています。
● ビジネス・法学
伝統あるビジネススクールとロースクールを持ち、
経営・会計・経済・国際法・人権法などで高い評価があります。


4|学費(授業料)※留学生向け
アデレード大学の学費は分野により差があります。
● 文系学部
年間 A$38,000〜48,000(約300万〜380万円)
● 理工・医療系学部
年間 A$50,000〜65,000(約400万〜520万円)
オーストラリアの学士課程は通常3年間のため、
文系でも総額 約A$120,000〜150,000(約1,000万〜1,300万円)が目安となります。
医学・歯学などは高額ですが、
大学独自の奨学金が充実しており、成績優秀者は学費減免のチャンスが大きい点は魅力です。
5|入学時期と出願スケジュール
アデレード大学は 年2回入学(2月・7月) の二学期制を採用しています。
- Semester 1:2月開始
- Semester 2:7月開始
出願スケジュールの目安:
- 2月入学 → 前年10〜11月ごろまで
- 7月入学 → 当年3〜4月ごろまで
人気専攻(医学・工学など)は早めの準備が必要です。
出願には以下が必要:
- 成績証明書
- 英語試験スコア(IELTSなど)
- 志望理由関連書類(大学院の場合)
余裕をもった準備が合格への近道となります。

6|奨学金情報(留学生向け)
アデレード大学は留学生向け奨学金が非常に充実しています。
● Global Citizens Scholarship
授業料 15%または30%免除
成績基準を満たせば多くの学生が対象に。
● Global Academic Excellence Scholarship
最優秀成績者向けで、最大50%授業料免除
競争率は高いものの、選ばれれば手厚い支援を受けられます。
● アデレード大学カレッジ進学者奨学金
附属カレッジ(University of Adelaide College)から進学する学生は
授業料 10%免除 が自動的に付与されます。

その他にも国別奨学金や分野別奨学金が多数あり、
奨学金を活用することで実質負担額を大きく下げて留学が可能です。