1|ACU概要と幼児教育学士課程とは
Australian Catholic University(ACU)は、1991年に設立されたオーストラリアの公立大学で、シドニー、メルボルン、ブリスベン、キャンベラなど国内主要都市にキャンパスを展開しています。
もともとは幼稚園教諭や看護師など、社会に不可欠な専門職の養成機関として発展してきた大学であり、現在では教育学・看護学・社会福祉学・健康科学分野を中心に高い評価を受けています。
特に教育学部はACUの看板学部のひとつで、実践力を重視した教育スタイルが特徴です。
その中でも
Bachelor of Early Childhood Education (Birth to Five Years) は、0歳〜5歳児を対象とした幼児教育に特化した4年制学士課程として、国内外から多くの学生が集まる人気コースです。
乳幼児の発達理論、教育カリキュラム、家庭・地域との関わりまでを総合的に学び、卒業時には即戦力として現場に立てる力を身につけることを目的としています。

2|入学条件と費用
2-1|入学条件
日本の高校を卒業していれば出願が可能で、特別な専門科目の履修は求められていません。
ただし海外大学のため、一定以上の英語力証明が必須となります。
- IELTS:各バンド 6.5以上
英語力に不安がある場合でも、
ACU付属の英語コースや提携する**パスウェイプログラム(基礎課程)**を経由することで、条件付き入学が可能です。
また、日本・海外問わず、幼児教育や保育分野のディプロマ(専門学校課程)を修了している場合、履修内容によっては 1年次免除(編入)が認められるケースもあります。
2-2|学費と生活費
学費(2026年時点)
- 年間:約 35,624豪ドル
- 4年間合計:約 142,500豪ドル
日本円換算(1豪ドル=90円想定)では、
年間 約320〜330万円 が目安です。
これに加えて、以下の費用も考慮が必要です。
- 教材費
- 生活費:年間 約200万円以上(都市・住居形態による)
オーストラリアの大学の中では比較的良心的な水準ですが、留学生にとっては決して小さくない投資となるため、奨学金の活用や長期的な資金計画が重要です。
2-3|入学時期
- 2月入学(第1学期)
- 7月入学(第2学期)
日本の学年スケジュールとずれるため、
高校卒業後すぐに進学したい場合は7月入学を選択するケースも多く見られます。
3|学習内容と実習制度
3-1|カリキュラムの特徴
本課程では、以下のような分野を段階的・体系的に学びます。
- 乳幼児の発達心理と学習理論
- 幼児教育カリキュラムの設計と評価
- 遊びを通じた学習アプローチ
- 幼児の健康科学・福祉
- 家庭・地域社会との連携
- インクルーシブ教育(特別な支援が必要な子どもの理解)
「初期リテラシーと言語発達」「幼児の社会性と感情の育成」「幼児教育におけるアートと創造性」など、0〜5歳児の成長を多角的に支える科目構成が特徴です。
ACUでは最新の研究成果を授業に取り入れており、キャンパス内には模擬保育施設を備えた幼児教育専用ルームも整っています。
3-2|80日間の教育実習制度
この学士課程の大きな強みが、合計80日間の教育実習です。
- 2年次:20日
- 3年次:20日
- 4年次:40日(2回に分けて実施)
実習先はACUの公式ネットワークを通じて大学側が手配するため、
海外での実習先探しに不安がある方でも安心です。
現地の指導教員のもとで授業計画作成や子どもたちとの関わりを経験し、
理論と実践を結びつける力を確実に身につけていきます。

4|卒業後の進路と年収目安
4-1|主な進路
卒業後は Early Childhood Teacher(幼児教育教員) として認定され、
- 保育園・幼稚園(Kindergarten)
- 幼児教育センター
- 教育行政・政策関連機関
- 児童福祉・教育支援団体
など、幅広い分野で活躍できます。
ACUでは、卒業生の約84%が卒業後4か月以内に正職員として就職しており、就職実績の高さも大きな魅力です。
4-2|年収の目安
- 新卒:約7万〜8万豪ドル
- 経験者:9万〜10万豪ドル以上
人材不足を背景に、幼児教育分野は給与水準が年々改善されており、
政府主導で賃金の底上げも進んでいます。
4-3|日本でのキャリア活用
日本の保育士・幼稚園教諭資格への直接切替はありませんが、
- インターナショナルスクール
- 国際バカロレア認定校
- 英語保育園
などで、英語力+専門性を兼ね備えた人材として高く評価されます。
5|奨学金情報
5-1|大学独自の奨学金
- Executive Dean’s International Scholarship
- 授業料 最大20%免除
- 成績優秀な留学生が対象
その他、特定キャンパス向け・学生寮支援型など複数の奨学金制度があります。
5-2|政府・外部奨学金
- ビクトリア州 / NSW州
- 最大 25,000豪ドル 支給(条件あり)
- 日本学生支援機構(JASSO)
- 地方自治体・民間財団奨学金

6|こんな人におすすめ!
海外の大学で幼児教育を学ぶ経験は、日本国内では得られない視点やキャリアチャンスをもたらします。以下のような目標・志向を持つ方に、ACUの幼児教育学士課程は特におすすめです。
- 子どもが大好きで国際的な環境で学びたい人:
幼児と関わることが好きで、将来は海外やグローバルな場で活躍したい人に最適です。多文化の子ども達と触れ合うことで視野が広がります。 - 日本の大学ではなく海外で保育士・幼稚園教諭の資格を取得したい人:
日本の教育学部受験にこだわらず、思い切って海外留学(保育士留学)で専門資格を取りたい人にとって、オーストラリアは英語圏で質の高い教育が受けられる魅力的な選択肢です。 - 実践重視の学習を求める人:
インターンシップや実習が豊富なコースで学びたい人。ACUなら在学中80日もの現場実習を経験でき、自信を持って卒業できます。 - 将来、国際的な教育者・保育者として活躍したい人:
オーストラリアの資格は国際的な信用があり、帰国後もインターナショナルスクール勤務など活躍の場が広がります。「海外大卒」という経歴はあなたのキャリアの差別化ポイントになるでしょう。
7|キャンパス所在地と特徴
メルボルン校:
幼児教育学士課程が開講されているメルボルンキャンパスは、オーストラリア第二の都市メルボルンの中心部近くに位置します。近代的な校舎と充実した教育設備を備えており、図書館やカフェテリアはもちろん、学生サポートも手厚いのが魅力です。メルボルンは芸術と教育の街として有名で、多様な文化を持つ住みやすい環境の中、留学生も多く国際色豊かなキャンパスライフを送れます。
ストラスフィールド校(シドニー):
シドニーにあるストラスフィールドキャンパスでも本コースが提供されています。ストラスフィールドはシドニー中心部から電車で約30分の静かな郊外にあり、緑に囲まれ落ち着いた環境です。同キャンパスは教育学部の拠点の一つであり、広大な敷地に最新の学習施設や研究センターが点在しています。学生数も程よく、アットホームな雰囲気の中で学べるのが特徴です。またシドニーの他キャンパス(ノースシドニー校等)と行き来する機会もあり、大都市シドニーでの生活と落ち着いた学習環境の両方を享受できます。
その他のキャンパス:
ACUはこの他にもブリスベン、キャンベラ、バララット、ノースシドニー、アデレード(提携校)、海外ではローマにもキャンパスを持ちます。希望する専攻によって学ぶキャンパスが異なるため、幼児教育学士課程志望の場合は上記メルボルン校かストラスフィールド校が主な選択肢になります。どちらのキャンパスも留学生へのサポート体制が整っており、現地での住居紹介や英語学習支援、キャリア相談など安心して留学生活を送れるサービスが充実しています。
8|なぜ今、ACUの幼児教育が選ばれているのか
留学カウンセラーより:
「近年オーストラリアの幼児教育学士は、国際的にも非常に注目されています。特にACUのプログラムは実習と理論のバランスが優れており、卒業生は現場で即戦力として活躍できると評判です。海外の大学で幼児教育を学ぶことは、異文化理解や英語力も身につき、一石二鳥ですね。将来保育や幼児教育の分野でグローバルに活躍したい方には、ACUでの学びは大きな財産になるでしょう。」