1|大学紹介(大学概要)
タスマニア大学(University of Tasmania:UTAS) は、1890年に設立された オーストラリアで4番目に古い名門公立大学 です。タスマニア州の州都 ホバート にメインキャンパスを置き、第2の都市 ローンセストン をはじめ州内各地にキャンパスを展開しています。
豊かな自然環境・海洋環境に恵まれた立地を背景に、経済・教育・法学・看護学・科学分野 から、環境科学・海洋学 といったタスマニア州ならではの分野まで幅広いプログラムを提供。
州内唯一の総合大学として教育・研究をリードし、世界中から学生が集まる国際的な大学となっています。
現在の在籍学生は 数万人規模、そのうち 6,000名以上が留学生 とされ、アジア圏を中心に国際色豊かな環境です。日本人向けサポートも整備されており、オリエンテーション・学習支援・生活サポート など、初めて海外で学ぶ学生も安心してスタートできる体制が整っています。

2|大学ランキングと注目分野
タスマニア大学は主要な世界大学ランキングで 世界上位300位前後の実力校 として知られています。
- QS世界大学ランキング2026:314位
- THE世界大学ランキング2026:251–300位帯
これは 世界上位約2% に相当し、教育・研究の質が国際的に評価されている証です。さらに、オーストラリア国内でも教育実績が高く評価されており、国内で多数の教育賞を受賞する名門大学の一つに数えられています。
特筆すべきは同大学の 専門分野の強さ です。
環境科学・海洋学・地球科学系 の評価は世界的に非常に高く、
- USニューズ世界大学ランキング(分野別)では 海洋・淡水生物学分野が世界第2位
- 地球科学・海洋科学など複数分野で 世界トップ100 にランクイン
また、看護学(Nursing) も QS分野別で世界 101~150位 に位置し、安定した評価を獲得しています。
タスマニア大学は、海洋・環境・地球科学、看護・医療・健康科学 といった分野で世界トップクラスの研究水準を誇る大学と言えます。

3|学費(授業料)
タスマニア大学の学費は、オーストラリアの主要都市にある大学と比べると 比較的リーズナブル である点が大きな特徴です。
学部・大学院ともに年間の授業料は 約22,950~40,000豪ドル(約200万~380万円) が一つの目安となります。
一般的な目安は以下のとおりです。
- 人文・社会科学系:2万豪ドル台後半〜3万豪ドル台前半
- 理工・看護・専門職系:3万〜4万豪ドル程度
- 医学・歯学など:年間約8万豪ドル(例外的に高額)

さらに、タスマニア州は他州に比べて 生活費が低め で、家賃・食費ともにシドニーやメルボルンより抑えられる傾向があり、総留学費用を抑えながら高品質の教育を受けられる大学 として人気があります。

4|入学時期・出願スケジュール
タスマニア大学は 2学期制(年2回入学) を採用しています。
- Semester 1(2月入学)
- Semester 2(7月入学)
多くのコースがこの2つの入学時期に対応しており、留学生も柔軟に入学プランを立てることができます。
出願スケジュールの一般目安:
- 2月入学希望 → 前年9月頃までの出願が理想
- 7月入学希望 → 同年2月頃までが理想
タスマニア大学はコースによって締切日が設定されている場合がありますが、明確な一律締切を設けないコースも多い ため、早めの準備が重要です。
出願料は無料で、合格率は約75%と比較的高め。
ただし人気コースは早期に定員が埋まることがあるため、計画的に進めることが推奨されます。

奨学金情報(日本人向け)
タスマニア大学は留学生への奨学金制度が充実しており、日本人学生も対象となっています。
代表的なのが Tasmanian International Scholarship(TIS) です。
- 授業料の25%免除
- 学部・大学院どちらも対象(一部例外あり)
- 基本的に 出願と同時に自動審査(別申請不要)
TISは成績基準(高校成績B+以上のイメージ)を満たすと授与され、在学期間中も条件を満たせば継続可能です。

さらに、アジア地域の学生向けに採用されている Early Acceptance Scholarship では、
- 授業料10%追加割引
- 指定期限までに入学手続きを完了した学生が対象
- 国籍要件に日本が含まれている
これらを組み合わせることで 最大35%の授業料減免 が可能となり、総額で数万ドル規模の支援につながるケースもあります。
なお、タスマニア大学の奨学金は基本的に併用不可ですが、外部奨学金との併用は可能 な場合があります。
日本の自治体や民間財団の奨学金、トビタテ!留学JAPAN との併用例もあります。
奨学金は年度によって条件が変わるため、最新の公式情報を確認することが必須 です。