こんにちは!
ここでは、メルボルンを代表する総合研究大学である Monash University(モナシュ大学)について、日本人の視点から分かりやすくまとめます。
「メルボルンでしっかり勉強しつつ、留学生活も楽しみたい!」
そんな人にとって、モナシュ大学は間違いなく有力候補になります。
1. モナシュ大学ってどんなところ?
モナシュ大学は、オーストラリア・ビクトリア州メルボルンに本部を置く州立の総合研究大学です。
- 所在地:ビクトリア州メルボルン
- 設立:1958年
- タイプ:州立の総合研究大学(Group of Eight / Go8 加盟)
- 学生数:約86,000人(うち数万人が留学生)
メインキャンパスは、メルボルン中心部から南東へ約20kmほど離れた Clayton(クレイトン)キャンパスです。
このほかにも、Caulfield、Parkville、Peninsula などメルボルン近郊に複数のキャンパスを持ち、さらにマレーシアには Monash University Malaysia という分校もあります。キャンパスが複数に分かれたマルチキャンパス型の大学であることも、モナシュ大学の大きな特徴です。
キャンパス全体が国際色豊かで、多国籍な学生が集まるインターナショナルな環境の中で学ぶことができます。

2. 世界ランキングと評価
モナシュ大学は、世界大学ランキングでも常に上位に入る評価の高い大学です。オーストラリアの大学の中でもトップクラスに位置付けられており、メルボルンで大学留学を考える際に必ず候補に挙がる総合大学と言えます。
代表的な世界ランキングの目安は以下の通りです。
- THE 世界大学ランキング 2026:世界約58位
- 上海ランキング(ARWU)2025:世界76位前後
いずれも世界トップ100に入るレベルで、世界的にも評価の高い研究大学です。
分野別ランキングでも、高い評価を得ている分野が多くあります。
- Pharmacy & Pharmacology(薬学系):世界トップクラス
- ビジネス・マネジメント
- 教育
- 看護・医療系
- 工学・情報技術
- 法学
薬学、ヘルス系、工学、IT、ビジネス、教育、法学など、将来のキャリアに直結しやすい分野を強みとしているため、オーストラリアで就職やキャリア形成まで見据えた大学留学をしたい人にとっても相性が良い大学です。
3. キャンパス紹介
モナシュ大学は、メルボルン周辺と海外に複数のキャンパスを展開しています。キャンパスによって学べる分野や雰囲気が異なるため、自分の興味分野とライフスタイルに合ったキャンパス選びが重要です。
Clayton キャンパス(クレイトン)
- モナシュ大学のメインキャンパス
- 理工系、医学、IT、農学など理系分野の中心
- 広い緑地と近代的な研究施設が集まる「ザ・大学」という雰囲気のキャンパス
学生寮やスポーツ施設、カフェ、ショップなども充実しており、キャンパスの中だけで一日が完結できるほど生活環境が整っています。研究志向の学生や、キャンパスライフをしっかり楽しみたい学生に向いています。
Caulfield キャンパス(コーフィールド)
- メルボルン中心部に比較的近いロケーション
- Business、Art, Design & Architecture 系の学部が中心
トラムでシティにも出やすく、アルバイトやショッピング、街歩きなども楽しみやすい立地です。ビジネスやデザインを学びながら、メルボルンの都市生活も楽しみたい人に向いています。
Parkville / Peninsula キャンパス
- Parkville(パークビル):薬学・製薬科学の拠点。Pharmacy 分野で世界トップレベルの研究が行われているキャンパス。
- Peninsula(ペニンシュラ):看護、リハビリテーション、スポーツ科学などヘルス系の分野が充実しているキャンパス。
医療・薬学・ヘルス系の分野を志望する人にとっては、これらのキャンパスが重要な選択肢となります。
Monash University Malaysia(マレーシア分校)
- クアラルンプール郊外に位置するマレーシア分校
- 本校(オーストラリア)と同じ Monash の学位を取得できる
オーストラリア本校に比べて学費が抑えられる傾向があり、東南アジアに比較的近い地域からの留学生にも人気です。費用面を重視しつつ、モナシュ大学の学位取得を目指したい人にとって検討する価値のある選択肢です。

4. 学部と人気専攻(日本人に多い分野)
モナシュ大学には、文系・理系・専門系が幅広く揃っており、総合大学らしい多様な専攻から自分に合った分野を選ぶことができます。
主な学部の例は以下の通りです。
- Arts, Humanities & Social Sciences(文学・人文・社会科学)
- Business & Economics(ビジネス・経済)
- Engineering(工学)
- Information Technology(情報技術・IT)
- Law(法学)
- Medicine, Nursing & Health Sciences(医学・看護・ヘルスサイエンス)
- Pharmacy & Pharmaceutical Sciences(薬学・製薬科学)
- Science(理学)
- Education(教育)
日本人に人気の専攻としては、次のような分野が挙げられます。
- Commerce / Business(商学・ビジネス)
- 会計、ファイナンス、マーケティング、国際ビジネスなど
- Engineering & IT(工学・IT)
- 機械・電気・化学・ソフトウェア・データサイエンスなど
- Pharmacy / Biomedical Science(薬学・バイオ・医療系)
- 医療や創薬、バイオサイエンスを目指す学生に人気
- Law(法学)
- 国際法やビジネスローに興味がある学生に向いた専攻
オーストラリアでの就職や、国際的なキャリアを視野に入れた専攻が多く、日本からの留学生にも選ばれやすいラインナップになっています。

5. 日本人向け:学部入学のイメージ(Monash College 経由含む)
学歴要件(日本の高校から進学する場合の一般的な流れ)
日本の高校からモナシュ大学の学部を目指す場合、おおまかな流れは次のようになります。
- 日本の高等学校を卒業
- 高校の成績(評定平均や主要科目)をモナシュ大学側がオーストラリアの指標(ATAR など)に換算
- 志望コースごとに定められた最低成績ライン(多くのコースで ATAR70相当以上)を満たしているか審査
医学、薬学、一部のビジネスや工学など、難易度の高いコースでは、これよりも高い成績基準が求められることもあります。
Monash College 経由のパスウェイ
英語力や学力に不安がある場合、または基礎からしっかり準備したい場合は、モナシュ大学直営の進学準備校である Monash College を経由するルートが代表的です。
Monash College でファウンデーションコースや Diploma コースを修了し、成績条件を満たすことで、モナシュ大学の学部へ進学することができます。
代表的なコースは以下の通りです。
- Monash University Foundation Year(MUFY)
- 日本の高校2年〜3年レベルから進学可能
- 約1年間のファウンデーションコース
- コース修了時の成績が条件を満たせば、モナシュ大学の学部1年次へ進学
- Monash College Diploma
- ビジネス、工学、IT、アート&デザインなどの分野
- Diploma 修了後、条件を満たすことでモナシュ大学の学部2年次に編入できるコースも多数
直接学部に入るにはハードルが高いと感じる場合でも、Monash College を経由することで、自分のペースで準備しながらモナシュ大学進学を目指せるのが大きなメリットです。
英語条件の目安
多くの学部コースで求められる英語条件の目安は次の通りです。
- IELTS Academic:Overall 6.5、各バンド 6.0 以上
また、TOEFL iBT や PTE Academic といった他の英語試験での出願も可能です。
医学、看護、法学、一部の教育コースなどでは、IELTS 7.0 以上が求められる場合もあり、志望コースによって必要なスコアが変わる点には注意が必要です。
6. 学費と生活費の目安(メルボルン)
学費(学部留学生)
モナシュ大学の学部留学生が支払う年間授業料は、専攻によって差はありますが、おおよそ次の範囲とされています。
- 年間 32,000〜57,000 豪ドル程度
文系やビジネス、一部のITなどは比較的低めから中くらいのレンジに収まり、工学、ヘルス系、薬学、医学などは高めのレンジに入る傾向があります。
最新の学費は、必ず志望コースの公式ページや国際学生向けコースガイドで確認することが重要です。
生活費(メルボルン周辺)
メルボルンは、オーストラリアの中でも物価が高めの都市として知られています。
シェアハウスや学生寮の家賃、食費、交通費、日用品、通信費などを含めた生活費の目安は、年間で次のように見積もられることが多いです。
- 年間 約30,000〜45,000 豪ドル程度
郊外のシェアハウスで自炊中心の生活をするか、シティ近くで外食を多めにするかなど、ライフスタイルによって必要な費用は大きく変わります。
メルボルンで大学生活を送る際には、学費と生活費の両方を含めた総予算を事前にイメージしておくことが大切です。

7. 奨学金情報
モナシュ大学は、オーストラリアの大学の中でも奨学金制度が充実している大学として知られています。大学公式サイトでも、Australia’s most generous scholarships というフレーズで奨学金の豊富さをアピールしています。
代表的な奨学金の一例は以下の通りです。
- Monash International Merit Scholarship
成績優秀な留学生向けの奨学金で、学業成績に応じて年間最大10,000豪ドルが複数年にわたって支給されるタイプの奨学金です。
このほかにも、次のようなさまざまな奨学金があります。
- 特定学部向けの奨学金
- Monash College 経由の学生向け奨学金
- 研究・大学院向けの奨学金
日本国籍だけを対象とした奨学金は多くありませんが、成績、活動実績、家計状況などの条件によって応募できる奨学金が変わります。
どの奨学金に応募できるかを調べるには、公式サイトの「Find a scholarship」ページで自分の条件を入力し、候補となる奨学金を検索する方法が最も効率的です。
8. こんな人に Monash University はおすすめ!
最後に、Monash University(モナシュ大学)と相性が良さそうなタイプの学生像を整理しておきます。
- メルボルンでレベルの高い総合大学に通いたい人
- 薬学、ヘルス系、工学、IT、ビジネス、教育、法学など、実務につながる分野に興味がある人
- 学部時代から研究、インターンシップ、企業プロジェクトなどに関わり、キャリア形成につなげたい人
- オーストラリアの中でも特に多国籍でインターナショナルな環境で学びたい人
- 将来的にオーストラリアや海外での就職・キャリア構築も視野に入れている人
これらのポイントに当てはまる部分が多いと感じるなら、Monash University(モナシュ大学)は本気で検討する価値のある総合研究大学と言えます。
メルボルンでの大学留学を考えている人は、シドニーやブリスベンの大学とあわせて、モナシュ大学をしっかり比較検討してみてください。
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専攻・英語力・高校(または大学)での成績・ご予算・奨学金の可否によって、
最適な進学ルート(直接入学/Monash Collegeファウンデーション/ディプロマ経由)は大きく変わります。
「自分の成績でモナシュ大学を狙える?」「メルボルンの他大学とどちらが合う?」といった疑問も含めて、日本語で一緒に整理していきましょう。
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