こんにちは。
ここでは、オーストラリア最難関大学の一つである The University of Melbourne(メルボルン大学) を、日本人向けに分かりやすく解説します。
メルボルン大学は シドニー大学・ANU と並ぶ国内トップクラスの研究大学 であり、オーストラリア留学を考える際には必ず候補に挙がる大学です。
1|メルボルン大学ってどんな大学?
メルボルン大学は、ビクトリア州メルボルンに位置する歴史深い研究大学です。
- 設立:1853年
→ オーストラリアで2番目に古い大学/ビクトリア州で最初の大学 - タイプ:公立・研究中心大学、Group of Eight(Go8)加盟
- 学生数:約53,000人(学部と大学院がほぼ半々)
- 留学生比率:約40〜45%
→ オーストラリア国内でも屈指の国際性を持つ大学
メインキャンパスは Parkville(パークビル)。
メルボルン中心部のすぐ北側に位置し、都市型キャンパスとして人気です。
その他のキャンパス:
- Southbank(芸術系)
- Burnley(農学・園芸)
- Werribee(獣医)
「大都市の中心で学ぶ研究大学」 という表現が最も近い大学です。

2|世界ランキングと評価
メルボルン大学が 「オーストラリアNo.1」 と呼ばれる最大の理由は、圧倒的な世界ランキングです。
- QS 世界大学ランキング 2026:世界19位・豪州1位
- THE 世界大学ランキング 2026:世界37位・豪州1位
- ARWU(上海交通大学ランキング)2025:世界38位・豪州1位
- QS Graduate Employability 2022:世界8位
世界TOP20〜40常連であり、国内トップ を維持し続けています。
さらに、メルボルンは QS Best Student Cities 2025 で 世界5位 にランクイン。
都市としての評価も高く、留学生が生活しやすい環境が整っています。

3|メルボルン・モデルとは?(学部・専攻の特徴)
メルボルン大学の特徴として有名なのが “Melbourne Model(メルボルン・モデル)” です。
最初の3年間は 幅広い学士課程(Bachelor)で基盤を作り、その後、専門職大学院に進学する流れが一般的です。
- Bachelor(3年)
- 専門職大学院(2〜3年)
この 3+2、3+3 のステップ設計がキャリアの柔軟性を高めます。
代表的な学士号の例
Bachelor of Arts(BA)
人文・社会・メディア・国際関係など幅広く学べる。
Bachelor of Science(BSc)
数学・化学・生物・環境科学・心理学など理系の基礎を固める。
Bachelor of Commerce(BCom)
会計・ファイナンス・経済・経営・ビジネスアナリティクスなど。
Bachelor of Biomedicine
医学・歯学・薬学・ヘルス系大学院へ進む学生に人気。
Bachelor of Design
建築・都市計画・デザイン・デジタルメディアなどを扱う。
その後の進路には、JD(法学)、MD(医学)、歯学、獣医学、薬学、工学修士、教育修士、MBA などがあります。
「学部で幅広く、大学院で専門を深める」
これがメルボルン大学の大きな特徴です。

4|キャンパスライフとメルボルンの街
Parkville キャンパス
歴史ある建築と現代的な施設が共存する、美しいキャンパスです。
- ゴシック様式の校舎
- 近代的な研究棟
- 芝生の中庭
- クアドラングル
- 図書館・カフェが点在
伝統と革新が融合したキャンパス が特徴です。
メルボルンの魅力
大学からトラムで数分でシティへアクセス可能。
- カフェ文化
- ストリートアート
- 多国籍料理
- ショッピング
- ヤラ川沿いの公園
- St Kilda ビーチ
カルチャー・教育・生活環境のバランスが良い街 として世界的にも評価されています。
カレッジ文化
Parkville周辺には Ormond、Trinity、Queen’s などの Residential College があり、イギリス式の寮生活に近い体験ができます。
5|入学条件と英語条件(日本人のイメージ)
※ここからは、日本人高校生がメルボルン大学の学部留学を目指す場合 をイメージした内容です。
学歴要件(学部・日本人学生の例)
- 日本の高等学校を卒業していること
- 成績(内申)、IB、A-Level などを、
オーストラリアの ATAR に相当する指標 に換算して評価されます。 - 上位人気専攻(例:Biomedicine, Commerce など)は、
かなり高い成績レンジ が求められます。
(目安として、過去には Biomedicine ATAR 95、Commerce 93 などの基準が公表されていました)
もし高校の成績が直接入学基準に少し届かない場合は、
- メルボルン大学と提携している ファウンデーションコース
- 他教育機関が提供する Diploma/パスウェイコース
などを経由して、
メルボルン大学の1年次または2年次に編入するルートも検討できます。
英語要件
専攻によって異なりますが、一般的な目安は:
- IELTS Academic Overall 6.5以上、各セクション 6.0以上
教育・法学・一部のヘルス系専攻などでは、
- IELTS 7.0以上
を求められるケースも多いので、
最終的には 志望コースの公式ページで最新情報を確認すること が重要です。

6|学費と生活費の目安
学費(学部)
専攻により異なりますが、おおむね:
- 年間 40,000〜55,000 豪ドル前後
医学・歯学・獣医系はさらに高くなる傾向があります。
生活費(メルボルン)
大都市のため物価は高めですが、シドニーよりはやや安いと言われます。
- 年間 25,000〜30,000 豪ドル以上
家賃・食費・交通費・通信費などを含めた一般的な目安です。
7|奨学金(Scholarships)
メルボルン大学は奨学金制度が非常に豊富です。
主な奨学金例
Melbourne Chancellor’s Scholarship
優秀な新入生向け。授業料減免(国内生には生活費サポートも)。
Graduate Research Scholarships
授業料全額免除+年間約38,000豪ドル前後の生活費支給が組み合わさることもある、研究者向け奨学金。
専攻別・研究テーマ別の奨学金も多いため、
出願前に 「Find a scholarship」ページ で条件検索することが重要です。
8. こんな人にメルボルン大学はおすすめ!
これらに当てはまる人は、メルボルン大学との相性は非常に高いと言えます。
- 世界トップレベル・国内No.1の大学を目指したい
- 医学・法学・歯学・獣医・薬学・工学・商学など専門系に進みたい
- メルボルン・モデル(3+2/3+3)に魅力を感じる
- 文化・アートの盛んな都市で充実した学生生活を送りたい
- 多国籍な優秀層の中で成長したい
もしこの中に「これ、自分かも…」というポイントがいくつかあるなら、
The University of Melbourne は本気で検討する価値のある大学だと思います 😊